ペットショップの裏側で、傷ついている犬猫がいることを知っていますか?

1.ペットショップ(生体販売)の闇


 皆さんはペットショップの子犬や子猫がどこから来るかご存知ですか。店頭で販売されている可愛らしい犬猫たちの、父親や母親のことを、想像したことがありますか。

日本には、ペットショップで販売する犬猫の命を生産するための「繁殖工場(パピーミル )」が国内に数多く存在し、その工場では、ペットショップで売られている子供達の父親や母親となる犬猫への、恐ろしい虐待や殺戮が日常的に行われています。

消費者の望む商品を供給するため、繁殖業者は次々と命を過剰生産し続け、良品を高値で販売し、不良品を安値で売り飛ばし、売れ残りを殺処分します。

こうして、無数の痛みや残酷な死を踏み台にして、生体販売業界は成り立っています。

今日、まさに今この時も、誰の目にも触れることのない工場の闇の中で、無数の命が虐待を受け、無数の命が散り続けているのです。

 

2.繁殖犬猫という生涯


繁殖に利用されるためだけに生まれ、死にゆく命。

その瞳は一度たりとも空の色を見ることもなく、その足は最後まで大地を駆け回ることもなく、愛を受けることもなく、家族に愛を与えることも許されません。

繁殖工場では、子犬や子猫の母親や父親となる犬猫が、糞尿まみれの狭いケージに詰め込まれ、繁殖のためだけに強制的に交尾させられ、利用され続け、生まれたばかりの子供達はすぐに商品として強奪されます。

やがて酷使された体が弱り繁殖が出来なくなると、彼らは餓死するまで放置されるか、殺処分されるか、山中に遺棄されるかして、その悲痛の生涯を閉じます。

生まれてから死ぬまで、痛みと苦しみと絶望で埋め尽くされた生涯。生を祝福されず、死を悲しまれず、生きた証すら無い命。

それが、多くの繁殖犬猫の生涯なのです。

3.繁殖犬猫の苦しみ


繁殖のためだけに監禁された犬猫は、常に空腹で栄養不足です。さまざまな病気や怪我を負っていても、治療を受けることもありません。

外気と変わらない激しい寒暖の中で、糞尿だらけで毛玉にまみれ、目やにで目蓋が塞がれます。立つこともできない狭い檻の中で床ずれを起こし、歩行不能になり、骨が折れ、肉が腐りかけることも。

度重なる強制出産や帝王切開により、内臓が癒着したり、腫瘍が肥大したり、素人による粗末な手術で命を落とす子もいます。

病気や過労により繁殖ができなくなるまで、骨と皮になるまで、彼らは利用され続けるのです。

万が一、劣悪な環境から救出されても、重篤な臓器不全や身体障がい、深い心の傷を背負って生きなければなりません。

4.繁殖犬猫のセカンドライフ


ボランティア団体の尽力により、崩壊した繁殖工場からレスキューされる僅かに幸運な犬猫たちもいます。

彼らは適切な医療を受け、肉体、精神共にリハビリが行われ、新しい安全な里親の元へ、その命を託されます。

生まれて初めて踏む大地、生まれて初めて見る風景、生まれて初めて受ける愛情に、彼らはようやく安息の地を見出します。

当たり前の幸せや喜びを体いっぱいに感じる新しい日々は、それがたとえ一瞬だったとしても、彼らにとっては生きた証の全てとなるでしょう。

しかしながら、この幸運を手にする子は、繁殖犬猫の中でも僅か一握りであると言えます。

そのほとんどが、セカンドライフを生きることなく、苦痛の中に死んで行きます。

5.ラベンダーリボンが今出来ること


近年、悪徳業者の劣悪な飼育環境は、SNSやメディアの力により、一般的にも広く認識され始めて来ました。少しでも繁殖犬猫の苦痛を取り除くための、厳しい数値規制による取り締まりを要求する国民の声が、徐々に高まっています。ラベンダーリボンでは、規制の具体的要望を、メールやハガキ、FAXなどで議員さんに届けたり、署名活動により声を集めたり、さまざまなアクションを行なっています。

皆様がご自身にあった環境で、無理のない活動を続けてくださることを推奨しています。

世の中に大きな変革をもたらすとき、個人の力が小さすぎることはありません。皆様ひとりひとりのアクションが、繁殖犬猫を救う確かな道筋を作る、と私たちは考えています。

6.明るい未来に向かって


私たちの最終目標は、この活動に終わりを告げること。悲しく散ってゆく命がなくなり、埋めていかなければならない法の抜け穴がなくなり、取り締まる必要のある販売業者がいなくなること。

全ての命に尊厳が与えられ、全ての命に平等と自由と幸福が与えられるその日まで、苦しみを叫ぶことさえ叶わない小さな命のために、私たちが闘い続けていかなければいけません。

私たちが未来に残せるものは、虐待に成り立つ利益と膨大な死の残像だけなのでしょうか。

大人たちが命を慈しみ、弱いものに手を差し伸べ、子供達に愛することを教えられる世界を目指して。

皆で諦めずに、一歩一歩あゆみ続けましょう。

明るい未来に向かって、共に手を繋ぎましょう。